racing horse grazing farm

四季折々の牧場風景が楽しめますが、私の一番のお薦めは春、５月頃です。山の色が新緑から本格的な緑に変わる頃で、その年に生まれた子馬と母馬が寄り添う光景が見られます。海からちょっと山側に入れば、あちこちで放牧が見られますが、馬は繊細な生き物ですので、見学の際は大きな音を立てない、（馬が寄って来ても）むやみに触らない、沿道までにし私有地には立ち入らないなどのマナーを守りましょう。

私はサラブレットという生き物に魅せられて、もう20年以上に亘り、北海道の日高地方を毎年訪れています。まとまった休みが取れるのが夏だけなので、この時期しか訪れることはできませんが、とても素晴らしいところです。今回はその中の浦河町について書きたいと思います。ここはかつて日高地方の中心地でした。近年は新ひだか町の静内地区のほうがひらけている印象ですが、街のメインストリートをきれいに整備したりして、最近は静内に引けを取らない賑わいを見せている気がします。静内のニ十間道路や新冠町のサレブレッドロードのような、いかにも牧歌的な場所というのはありませんが、それでもいたるところに牧場が存在し、日本のサラブレッドの一大産地であることは間違いありません。また、食べ物もおいしいものがたくさんあります。特にイカは町内の港で獲りたてが水揚げされるので、イカ刺しは絶品です。函館にも負けません。ぜひ一度食べてみてください。イカ以外にも真つぶと呼ばれるつぶ貝を始め、魚介類も農産物もとてもおいしいです。新千歳空港や海の玄関口である苫小牧からの距離が、同じ日高地方の静内や新冠町に比べると遠いので、なかなか観光客にとってはたいへんだとは思いますが、一度行ってみるとそのよさは理解してもらえると思います。短期間ではなかなか分かりずらい部分もあるので、数日以上滞在してのんびりとするか、定期的に訪ねてあちこち回ってみると浦河のよさが実感してもらえると思います。随分と長くなったので、また改めておすすめの場所などを書きたいと思います。ぜひ、行ってみてください。