松前神社

北海道で唯一、江戸幕府の体制下にあった松前藩。その歴史ある松前町の一角にある。町の中心になっている松前城を散策していくと、出くわす。町の観光協会によると、松前藩の先祖、武田信広公を祀っていて、刀剣や彫刻、古い市街図などを所蔵している。明治１４年に建立され、現在の神明造りの社殿は総ヒノキ造りで大正期に再建されたという。

松前城内の神社で、復元された天守閣の裏庭の延長上にひっそりあります。質素な鳥居で塀や囲いはありません。縁結びの銀杏や臥龍梅などの銘木もあります。

松前城の裏手にひっそりと佇んでいて、観光客はあまり来ません。明治14年に造られ、現在の神明造りの社殿は大正12年総ヒノキ造りで再建されたものです。社には松前藩の先祖に当る武田信広公が祀られています。桜の時期の松前公園の華やかさに比べ、ひっそりと佇む姿は少し物悲しさを感じさせます。

5月14日に訪問。天守閣の裏に青々とした広い芝生が広がっています。御殿の跡だそうで、そこに面して鳥居がありそこが松前神社です。この鳥居は松本金蔵奉納の鳥居といわれ松本さんは文政年間の長者丸という松前藩船の船頭らしく瀬戸内海から運んだそうです。この鳥居をくぐり正面に見えるのが本殿です。大正14年に再建された総ひのき造りの社殿は長年風雪に耐え続けたお姿がどこか東欧や北欧の木造教会を思わせます。日本離れした印象のお姿です。境内は縁結びの木がありデート中のカップルがおみくじを引いていました。他にも臥龍梅、祥雲松、鳳舞松、御所錦の梅の銘木もあります。お参りして帰る途中鳥居の向こうに天守閣が見えました。神様はここでお城を静かにお守りしているかのようでした。